熊本の酒豪探偵〜伝説の焼酎を追え!〜
皆さんこんにちは!
今回は、最近のニュースで「熊本市の外食時の飲酒代が全国1位」だったという話を聞き、それをヒントにちょっとユーモラスなフィクションを書いてみました。
酒豪探偵 大和田酔助(おおわだ よいすけ)(仮名)の推理は如何に?
「熊本の酒豪探偵」
熊本市は全国一、外食時の飲酒代が高いことで知られる町。
そんな町に、「酔いどれ探偵」として名高い男がいた。
名は 大和田酔助(おおわだ よいすけ)。
酒を飲むほどに頭が冴え、驚異的な推理力を発揮する。
ある日、熊本の繁華街「上通アーケード」で、伝説の焼酎 「火の玉童子」 の一升瓶が忽然と消えた。
この焼酎は熊本の名酒として知られ、オークションでは100万円以上の値がつくこともある幻の逸品だ。
依頼人は居酒屋「赤牛亭」の店主・健太。彼は涙ながらに訴えた。
「酔助さん! うちの秘蔵の『火の玉童子』が盗まれたんです! 誰かが開店前に店に忍び込んで持ち去ったんですよ!」
酔助は、店のカウンターに座り、まずは焼酎を一杯あおった。
彼の名推理は、酒を飲むことで始まる。
「……この焼酎、昨日まで店にあったんだな?」
「はい、間違いありません!」
「ふむ。ならば、これは単なる窃盗事件じゃない……」
酔助はもう一杯飲み、目を細めた。
「犯人は、店の常連の中にいる」
店主の健太は驚いた。
「な、なぜそんなことが?」
「店のカギは壊されていない。つまり、内部の人間が開けた可能性が高い。しかも、『火の玉童子』は焼酎通じゃなければ価値がわからない……つまり、店によく通う客の中に、焼酎を狙っていた者がいるはずだ」
酔助は、店の壁に貼られた「飲み放題常連ランキング」をじっと見つめる。
そして、ニヤリと笑った。
「……犯人は、この 熊谷権三(くまがい ごんぞう) だな」
「ええっ!? なぜ!?」
「この男、過去に 『火の玉童子』を飲んでみたいと何度も話していた らしいな? それに、彼のSNSを見ると……ほら、昨夜 『これから伝説の酒を楽しむ』 って書いてある」
店主が慌てて電話をかけると、熊谷はあっさり自白。
「すみません! どうしても飲みたくて……。でも、一口飲んだら罪悪感がすごくて、残りは冷蔵庫にあります!」
かくして、名探偵・大和田酔助の推理は的中。
彼は報酬として、犯人が残した「火の玉童子」をグラス一杯だけもらい、
「いや~、やっぱり熊本の酒は最高だ」と笑った。
── しかし、その数秒後。
「……ん? なんか味が違うな?」
店主の健太が冷蔵庫を確認し、愕然とした。
「……あっ、これ、ただの 麦茶 ですよ」
熊本の夜は、今日も深く、そして酔いどれるのであった。
いかがでしたでしょうか?
最近、実際に起こったニュース「熊本の酒文化」を題材に、ちょっとユーモラスな探偵ものを書いてみました。こういう軽い話も、時には楽しいですね!
実際に起こったニュースはこちら!
それでは、また次回の 「実際に起こったニュースで笑える話」 シリーズでお会いしましょう!
以上、じんのん(@deep_sea1)でした。