皆さんこんにちは!こんばんは!
長年愛用していたCASIO G-SHOCK(GSW-H1000)スマートウォッチのベルトが、ついに壊れてしまいました。
とてもショックです。
時計専門店に修理を依頼すると1万円以上かかる上に、純正の交換ベルトをネット通販で探してみたものの、機種が古いためか補修パーツの在庫が無く入手困難な状況のようです。
※ リンクをたどっても楽天にしか販売店が無く、しかも在庫切れ!
「それならいっそ、自分で直してしまおう!」
ということで、3Dプリンタ(AnkerMake M5)を使って修理することにしました。
3DCAD設計
まずは、壊れたベルトの詳細な形状を計測します。ノギスや定規を使って、長さや幅、厚みなどを丁寧に測ります。
次に、計測したデータを元に、3DCADソフトウェア (Fusion 360) でベルトの設計図を作成します。今回は、強度、耐久性、装着感を考慮して設計しました。
設計データが完成したら、STLファイル形式で保存します。
※STLファイル形式(Standard Triangulated Language)は、3D CADソフトウェアで作成された3Dモデルの形状を表現するためのファイル形式です。主に3Dプリンターでの造形や、ラピッドプロトタイピングなどの分野で広く利用されています。
3Dプリント
Anker M5にSTLファイルを読み込み、プリント設定を行います。今回は、以下の設定でプリントしました。
- 材質: PLA
- 積層ピッチ: 0.2mm
- サポート材: 必要
プリント時間は約5分程度でした。
使用した材料は0.71gなので材料費に換算すると約2円でした。
プリントが完了したら、サポート材を取り除き、表面を仕上げます。今回は、紙やすりで表面を研磨し、滑らかにしました。
※ 積層ピッチをもっと狭くしたほうがきれいに仕上がったと深く反省。
せっかく自作するので、個性を主張することを忘れず、赤色のパーツも一緒に作ってみました。
ベルトの組み立て
3Dプリントしたパーツとスマートウォッチ本体を組み付けます。
組み立てはとても簡単で、プライヤーなどを使って軸とパーツを圧入するだけです。
※ プライヤーなど挟むものがなければ、ハンマーなどで軽く叩きこんでもOKです
完成とテスト
ベルトの修理が完了しました!
黒色のパーツか、赤色のパーツのどちらを使用するか迷いましたが、やはり個性は大事ってことで、今回は赤色のパーツを使うことにしました。
実際に装着してみると、サイズもぴったりで、快適に使用できます。
耐久性については、修理後1か月ほど経過しましたが、今のところまったく問題ありません。
もし壊れたとしても、なんといっても材料費2円、製作時間約5分なので、その都度製作可能です。
まとめ
今回のDIY修理では、3Dプリンタ(AnkerM5)と、3DCAD(Fusion360)を活用することで、修理費用を大幅に抑えることができました。
ざっくり計算しても、13,798円もお得に修理することが出来ました。
※ 13,800円(楽天販売価格)-2円(材料費)=13,798円
また、自分で設計・製作することで、スマートウォッチに対する愛着もひとしおです。
今回の修理で得られた経験を活かして、今後は様々なものづくりに挑戦していきたいと思います。
読者の皆さんへ
今回は設計から、製作までの一連の過程を簡単に記事にまとめました。
3Dプリンタによるモノづくりの楽しさと、これからの可能性を身近に感じて頂ければ幸いです。
次回、機会があれば3DCAD(Fusion360)での設計方法についても、詳しく解説したいと思います。
コメントや質問があれば、お気軽にお寄せください。
もし、GSHOCK-GSW-H1000愛用者で、筆者と同じようにお困りの方がございましたら、メルカリでの販売も対応可能ですので、ご連絡をお待ちしております。
また、他のDIY事例も順次紹介していきますので、これからもぜひご覧ください。
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今回使用したフィラメントはこちら、
フィラメントにTPU(ゴム系)素材を使用すると、弾力性や柔軟性が上がり、さらに良いかもしれません。
機会があれば試してみますね。
カシオGショックの後継機種はこちら、
以上、じんのん(@deep_sea1)でした。