こんにちは、じんのん(@deep_sea1)です。
メリークリスマス!
皆さんは、誰とクリスマスを過ごされますか?
おっちゃんはもちろん、大好きな嫁ちゃん、娘ちゃん、息子ちゃんと過ごします。
今日のお話は、アル中オヤジと僕のクリスマスのお話です。
ほぼ、ノンフィクションの実話なので、良ければ最後までお付き合いください。
おっちゃんにとって、今となっては幸せなクリスマスなのですが、この時期になると思い出す、ちょっと切ない思い出です。
サンタなんていない
おっちゃんにはサンタさんの思い出がありません。
アル中のオヤジのせいで、幼少の記憶がほとんど残っていない。
僅かに残った記憶を辿っても、出てくるのはこぶしを振り上げたオヤジの姿。
今日も酒に溺れて暴れだす。
クリスマスの翌日、学校の友達が嬉しそうに話してる。
「サンタさんにマジンガーの超合金もらった!」
「オレはラジコン!」
ぼくは遠くから見ていた。
ただ、遠くから見ていた。
なんでサンタさんは、僕のところに来ないのだろう。。。
友達のうちには、毎年必ずやってくるのに。。。
ぼくのうちには、サンタはやってこない。。。
オヤジが恐くてサンタさんは来れないの?
オヤジのせいでサンタさんは来れないの?
楽しい思い出は全然思い出せないのに、辛い思い出だけが沈黙を破ってあふれ出る。
サンタさんはどこにいるの?
サンタさんは本当にいるの?
なんで僕のところに来ないの?
問いかけても誰も答えてくれない。
来年こそはぼくのところにも、サンタさんは来てくれるのだろうか。。。
オヤジがいる限り。。。
それは無理だと分かってる。
そしてオヤジが暴れだす。
コタツの板を振り上げて。。。
恐怖のあまり、僕の中から失われていく幼少の記憶。
最後にオヤジを見たのは小3の冬。
ちょうど今頃の時期だった。
危篤(きとく)の知らせに駆けつけた病院。
横たわったオヤジ。
まっ黄色のオヤジが恐ろしくて、近寄ることもできなかった。
半目を開けたオヤジが薄気味悪くて、目を向けることもできなかった。
そして。。。オヤジが消えた。。。
恐かったオヤジだったけど、なぜか涙が溢れ出た。
理由は分からなかったけど、なぜか涙が溢れ出た。
悲しい訳ではなかったけど、なぜか涙が止まらなかった。
そして大人になったぼく。
サンタクロースになったぼく
とうとうぼくには、一度も来ることのなかったサンタクロース。
そして、僕がサンタクロースを演じる番になった。
やり方を教えてくれなかったオヤジのせいで、上手く演じれるか分からない。
僕が味わうことのできなかったクリスマス。
子供たちには、ぼくが思い描いたクリスマスをプレゼントしてあげたい。
味わうことのできなかった、キラキラの思い出を与えてあげたい。
あと何年、サンタを信じてくれるのか分からないけど、
少しでも長く、少しでも沢山、
幸せに満ち溢れた思い出を心に深く刻んであげたい。
もしかしたら、子供たちを通して、当時の思い出を補っているのかも。
遠目に見ていた友達の家庭の様に、自分の記憶を置き換えているのかも。
それでもいい。
ぼくは子供たちを見捨てることはない!
毎年必ず訪れる、サンタクロースであり続ける。
最後に
クリスマスにへこむ話でごめんなさい。
この時期になると、毎年心の奥から顔を出す、苦い苦い思い出でした。
かわいい我が子たちには、自分が味わうことのできなかった最高のクリスマスを、いつまでもいつまでも味あわせてあげたいものです。
あっ、でも今は、オヤジを憎んだり、恨んだりしていませんよ。
出来る事なら孫を見せてやりたかったし。。。
一緒に酒は呑めないけど。。。ね!
そんな感じのクリスマスでした。
今週のお題「クリスマス」
以上、おっちゃんでした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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