こんにちは、おっちゃんブロガーのじんのん(@deep_sea1)です。
2020年5月に32年間務めた板金屋を退職しました。
今は改めて、ブラック企業でパワハラの蔓延する、こんな酷い会社を辞めて本当に良かったと、心からそう思います。
年始の社長のあいさつから目まぐるしく状況が悪化し、3月末で工場が停止しました。
それから約2か月間の有給休暇を消化し、この5月で正式に退職となりましたが、ようやく心身ともに落ち着きを取り戻すことができ、今回の記事を執筆するまでに回復しました。
こんなクソみたいな会社で起こったこれまでの出来事は、こちらの記事(ダイジェスト版)をご覧ください。
(言葉が悪くてごめんなさい)
そして今回のお話は、この記事の中で記載している第5話にあたるお話です。
2019年11月、部門長であるおっちゃんがうつ病に倒れて、2週間の休職となったのですが、おっちゃんと同じようにブラック企業に勤め、上司のパワハラに心が壊れそうな人に何らかの情報発信ができればと考え、この記事を書きました。
まずは言いたいこと、
「仕事が命を奪うことは絶対にない!」
このことをしっかりと心にとどめておいてください。
- 今回の記事で伝えたいこと、結論を先にお伝えします。
- 仕事が命を奪うことはない!
- 嘘をついてでもいいからまずは逃げ出せ!
- 考えるのは逃げてからでいい!
- 2019年11月当時の状況
- 行動したこと
- 準備したもの
- 行動の順番を間違えるな!
- 今回の記事で伝えたいこと、結論をもう一度繰り返します
- まとめ
今回の記事で伝えたいこと、結論を先にお伝えします。
今回の記事で伝えたいことは次の3つです。
- 仕事が命を奪うことはない!
- 嘘でもいいからまずは逃げ出せ!
- 考えるのは逃げてからでいい!
32年間仕事をし、これまでに起こった様々な経験から辿り着いた結論はこの3つです。
なので、おっちゃんと同じようにブラック企業に勤め、体を壊すほどの超過労働や、心を壊すほどの上司の強烈なパワハラに悩んでいるのなら、このことを忘れずにいてください。
そして、行動することを考えてみてください。
仕事が命を奪うことはない!
この言葉は、さかのぼること20年ほど前、おっちゃんがまだ本社勤務だった時に、ある年配の社員さんから掛けられた言葉です。
その当時、おっちゃんは若くしてかなりの重責を担う役割を任命されていて、本社工場と地方工場の生産工程を管理する立場にありました。
バブルがはじけ、単価の安い仕事が集中する中、経営者から要求される生産ノルマと、36協定をも無視する連日の超過勤務に疲弊する現場の姿を目の当たりにする中で、間に挟まれもがき苦しんでいた時にかけられた言葉でした。
「大丈夫!大丈夫!仕事が命を奪うことなんかないんや!。もう少し気を抜いたらええねん!」
その当時、年配の社員さんが掛けて下さったその言葉を聞いて、すごく心が救われたのを今でもはっきりと覚えています。
それ以降、仕事がきつくて悩んだときはこの言葉を思い出し、
「大丈夫!仕事が命を奪うことはない!なんかあれば辞めたらええんやから」
そう自分に言い聞かせてきました。
もちろん、本当に辞めるつもりなんかはこれっぽっちもありませんでしたが、そう思いながら仕事をしていると、心がとても楽になったことを今でもはっきりと覚えています。
だから、おっちゃんと同じようにブラック企業で働き、パワハラに悩んでいるなら、
「仕事が命を奪うことはない!」
と、思い出してほしいです。
そして、嘘をついてでもいいから、いったんはその場から逃げ出すことです。
嘘をついてでもいいからまずは逃げ出せ!
次に言いたいことは、嘘をついてでもいいから、まずはその場から逃げ出せということです。
人は追い込まれると冷静な判断ができず、時に取り返しのつかない行動に出る場合があります。
そうならないためにも、理由は何でもいいです、まずはその場から逃げ出し、落ち着いて考える時間を作ってください。
考えるのはあとからでもできます。まずは安全地帯に逃げることを考えてください。
考えるのは逃げてからでいい!
自分の命よりも大切な仕事なんてものは、絶対にありません。
そんな当たり前なことさえも、疲弊するほどの超過勤務や、繰り返されるパワハラの前では、まともな判断をすることができなくなります。
だから、心や体が壊れそうなときは、とにかく嘘をついてでもいいからその場から逃げ出し、冷静になれる時間を作ることが大切です。
おっちゃんは病院に駆け込み「うつ病」の診断書をもらい、二週間の休職に逃げました。
2019年11月当時の状況
当時の状況を振り返ると、部門長である私を徹底的に追い込むため、上司のパワハラが日増しに強くなっていて、いよいよ最終局面を迎えているようでした。
「大丈夫!仕事が命を奪うことはない!」
そう考えても、今回ばかりは心安らぐことはありませんでした。
日々繰り返される嫌がらせとパワハラに、このままではおっちゃんの心が本当に壊れてしまいそうなところまで来ていて、また、追い込みをかけるように無理難題を押し付けてきて、部下たちの立場も危うくなってきたことから、すぐにでも行動を起こさなければと考えました。
(のちに分かったことですが、この時には、すでに工場閉鎖は決まっていたようです)
行動したこと
11月4日、11月5日に体調不良を訴え、会社を欠勤しました。
そう、嘘をついてその場から逃げ出しました。
もちろん部下たちには、嘘をついて休むこと、おっちゃんの考えていることをきちんと伝えて理解してもらいました。
「上司の狙いは私の首だと思う。私がいる限りは、みんなに対しての嫌がらせも止まらず、ますます無理難題がエスカレートしてしまう。」
「さすがに私が倒れたとなると、上司の嫌がらせも少しは緩み、多少でもみんなの状況が改善する可能性があるので、いったん私は退きます。」
そう説明し、実際に行動に移しました。
◆ 2019年11月4日(欠勤初日)
欠勤初日は、これからも続くであろうパワハラの証拠を押さえるために必要な道具をネットで調べて買い揃えたり、これからどう対応するべきかと、戦うための準備に時間を費やしました。
◆ 2019年11月5日(欠勤二日目)
二日目に病院に行き、精神内科を受診しました。
目的は「うつ病」の診断を貰うためです。
嘘をついてでもいいから、とにかく「うつ病」の診断書を手に入れようと考えて病院に行ったつもりでした。
ところが、
自分では、まだ、心が壊れるギリギリのところで踏ん張っていたつもりでしたが、ここ数日は体が少し宙に浮いている(ふわふわした)感覚が続いていて、病院に行った当日の体温を測定すると37℃を超える微熱がありました。
その当時の主な自覚症状は、
- 頭痛
- 耳鳴り
- 下痢
- 発熱
これらの症状が約2週間ほど続いている状況で、病院の先生にその説明と共に、会社で受けているパワハラについて説明しました。
結果は、「抑うつ状態」の診断結果です。
そして無事に診断書を手にしました。
自分では、心と体が壊れる前に嘘をついて手に入れたつもりの診断書でしたが、当時のことを客観的に振り返ってみると、明らかに体調の変化や自覚症状が出ていて、本当にうつ状態だったのだと思いました。
「嘘をついて診断書をもらうこと」は許されることではないかもしれませんし、そのことに対して賛否両論あるかもしれませんが、心が壊れてからでは遅いのです。
これまでにうつ病にかかった仲間を何人も見てきて思うのは、本当に心や体を壊してからでは遅いということです。
このことは自分が経験してきたからこそ、本当にそう思います。
心や体が元に戻るのに相当な時間を要することになり、また、当時のトラウマがいつまでも心に残り、完全に元通りに戻ることも難しくなってしまいます。
なので壊れる前に、
「嘘をついてでもいいから、まずはその場から逃げ出せ」
なのです。
そして、安全地帯に逃げてから、
「今の会社で起こっていることは、まともな(正常)ことなのか?」
「心や体を壊すほどひどい会社で働く理由は何?」
「自分が本当にやりたかったことは何?」
とにかく、自分の置かれた状況を客観的にとらえ、自分自身を一番大切にする行動が必要です。
準備したもの
これからますますエスカレートするであろうパワハラの証拠を残すために、こんなものを準備しました。
この商品はとても使いやすく、また、ポケットに入れたまま録音しても、とてもクリアな音質で記録ができ、今回の目的を十分に果たしてくれました。
また、イヤフォンタイプのマイクを耳に装着することにより、受話器越しの録音も可能になります。
イヤフォンマイクを装着しても、相手の声を妨げることなく聞き取ることができ、録音された音声も十分な品質を得ることができました。
おっちゃんと同じようなパワハラに悩み、証拠を集めようとする際の強い味方になりうるツールですので、皆さんと共有しておきます。
ただし、今回は行動の順番を大きく間違えてしまったことにより、上司のひどいパワハラの実態を記録することはできませんでした。
行動の順番を間違えるな!
11月5日に会社へ出社し、事前に準備しておいたボイスレコーダーを装着して上司に電話をしました。
精神科を受診したこと、「うつ病」の診断を受けたことを伝えました。
すると、さすがの上司も一気にトーンダウンしてしまい、早急に休養を取るように促してきました。
そして二週間の休職を取り、それ以降、何度か上司とやり取りを行いましたが、パワハラ発言はほとんど無くなってしまい、決定的な証拠を録音することができませんでした。
そうです、行動の順番を完全に間違えてしまったのです。
もっと早い段階からボイスレコーダーを準備し、上司の醜いパワハラの実態を録音しておくべきでした。
だからおっちゃんと同じように悩んでいる皆さんは、おっちゃんと同じような失敗はしないでほしいです。
おかしいと思って行動しようとしたときは、先ずは証拠集めが肝要です。
パワハラに悩み、何か行動しようと考えたときには、
- 行動の順番を間違えるな!
- おかしいと思ったらすぐ行動!
- 集められるだけの証拠を集めろ!
とにかく、上司のパワハラや言動の記録をとれるだけ取ることが大切です。
言い方は悪いのですが、ボイスレコーダーを胸ポケットに仕込んでから受ける上司のパワハラは、今までとは違った聞こえ方がしました。
心の中で、
「もっとひどい言葉で罵ってみろ、もっと罵倒してみろ」
と思えるほど、心に余裕が生まれたのです。
ひどいパワハラを受ければ受けるほど、決定的な証拠が集まり、後々有利に話をすすめることができるかもしれませんし、このことがその場での気持ちの持ち方を大きく変えました。
今回の記事で伝えたいこと、結論をもう一度繰り返します
大切なことなのでもう一度お伝えします。
- 仕事が命を奪うことはない!
- 嘘でもいいからまずは逃げ出せ!
- 考えるのは逃げてからでいい!
特に、「仕事が命を奪うことはない!」を心にとどめておいてください。
そして、嘘でもいいからまずは安全地帯に退避してください。
これからのことを考えるのはそのあとです。
まとめ
結果的に嘘をついてでも逃げ出したことで、おっちゃんの心も体も壊れる寸前で持ちこたえることができました。
また、私が倒れたことで、エスカレートしていた部下たちへの無理難題の押し付けも、一時的にはほとんどなくなりました。
今回のおっちゃんの行動により、最終局面を迎えていた地方工場の危機的な状況を少しだけ押し戻すことに成功しました。
それでも、3月末の工場閉鎖、そして5月の退職はお伝えした通りなので、所詮は僅かな時間稼ぎに過ぎなかったのですが、
・ 最後まで私や部下のメンタルが持ちこたえられたこと
・ 最終的には、「会社都合による退職」を全員が勝ち取ることができたこと
は、大きな成果となりました。
私の「うつ病」の診断書は、自己防衛の手段として絶大な効果を発揮しました。
ただし、今回の記事で、嘘をついて「うつ病」の診断を得ることを推奨しているのではないことは理解してください。
自分を守るための一つの手段として、こんなやり方もあるのだということをお伝えしたかっただけです。
心や体が壊れそうなほどひどい状況にある時には、たとえ嘘をついてでも安全地帯に逃げ出し、最善の方法を見つけてほしいと思います。
自分の命より大切な仕事なんかはこの世になく、
また、「仕事が命を奪うことはない!」ことをしっかりと心にとどめておいてくださいね。
以上、じんのん(@deep_sea1)でした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
「それでは、ばいなら、ならいば~」
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